◆第77回朝日杯フューチュリティステークス・G1(12月21日、阪神競馬場・芝1600メートル) 2歳マイル王決定戦は1…
◆第77回朝日杯フューチュリティステークス・G1(12月21日、阪神競馬場・芝1600メートル)
2歳マイル王決定戦は14頭立てで争われ、1番人気で坂井瑠星騎手騎乗のアドマイヤクワッズ(牡、栗東・友道康夫厩舎、父リアルスティール)は、直線外から追い込んだが3着に終わった。
同馬は、10月の東京でデビュー。メンバー最速となる上がり3ハロン33秒3の末脚を繰り出し、単勝1番人気に応え快勝した。前走デイリー杯2歳S・G2も、1番人気で出走し1分33秒1の2歳コースレコードで勝利。カヴァレリッツォとの激しい一騎打ちを、非凡な勝負根性を発揮し制していた。今回は同馬にリベンジを許した結果となった。
厩舎の先輩で、冠名も同じアドマイヤマーズは、18年にこのレースを勝ち、通算で国内外のマイルG1を3勝。同じくドウデュースは日本ダービーや有馬記念などG1・4勝した。アドマイヤクワッズは敗れてしまったが、偉大な名馬に近づくため、来年は巻き返してみせる。
勝ったのは2番人気のカヴァレリッツォ(Cデムーロ騎手)で、勝ちタイムは1分33秒2。2着は5番人気のダイヤモンドノット(Cルメール騎手)だった。
坂井瑠星騎手(アドマイヤクワッズ=3着)「勝ち馬を見ながら、道中の雰囲気は良かったです。4コーナーで内から想像以上に出られて、そこで脚を使ったぶん、最後の脚が鈍りました。良馬場ならもっと切れていたと思います」
松山弘平騎手(エコロアルバ=4着)「すごくいい馬です。スタートは良かったし、いい反応をしてくれましたが、ポジション取りの差で負けてしまいました」
西村淳也騎手(グッドピース=6着)「ロスなく走れました。道中エキサイトするところがありましたが、前に壁をつくったらおさまりました。また来年頑張ってほしいです」
北村友一騎手(ホワイトオーキッド=7着)「G1の舞台でも落ち着いていて、どっしりした馬だなと思いました。大きい舞台を経験して、強くなってくれればと思います」
フローレン・ジェルー騎手(タガノアラリア=8着)「クリストフ(・ルメール騎手)の後ろのいい位置で運べましたが、もう少し距離が短い方が良かったですね。でも、よく走ってくれました」
岩田康誠騎手(ストームサンダー=9着)「現状でよく頑張っています。(手応えが)グッとくるところもありました。3歳になって、成長であったり、だんだんと中身が詰まってきたら、もっと走ると思います」
藤岡佑介騎手(コスモレッド=10着)「追走に忙しかったです。自己条件なら頑張れると思います」
川田将雅騎手(コルテオソレイユ=11着)「馬にとっても、厩舎にとっても、いいトライだったと思います」
岩田望来騎手(カクウチ=12着)「センスがいいですね。決して悪い馬ではないので、ちょっとずつ力をつけていけば」
吉村誠之助騎手(レッドリガーレ=13着)「まだこれから先かなという感じの馬ですね。馬場は気にしていませんでしたし、ブリンカーも悪くなかったと思います」
三浦皇成騎手(スペルーチェ=14着)「ゲートはいつも通りぐらいに出てくれて、何とかそこでリズム良くという感じでしたが、こういう馬場を気にしていました。トモ(後肢)をとられるような感じで、うまく最後まで気持ちに乗って走り切れなかったです」