「全国高校駅伝」(21日、たけびしスタジアム京都発着、男子=7区間) 学法石川が1区から一度もトップを譲らす初優勝を果…
「全国高校駅伝」(21日、たけびしスタジアム京都発着、男子=7区間)
学法石川が1区から一度もトップを譲らす初優勝を果たした。23年・佐久長聖がマークした2時間1分ジャストの大会記録を24秒塗り替える2時間0分36秒の快勝劇だ。
チームを団結させたのは太ももにペタペタと貼られた謎の黒いテープだった。1区で増子陽太が日本選手最高記録を更新しての区間賞でより一層、視聴者の注目を集めた。
増子は「チーム全体でお守りとしてつけようと。チームとして一つのものをつけて」と明かす。本来は医療用テープだが「(スクールカラーの)黒とテープの黒で存在感をだしていこうと。目立って行こうじゃないですが、右腕に克己心と書いてるのもそうです」と明かした増子。全員で同じモノを身に付けることで気持ちが一つになった。
3区で増子とWエースの栗村凌が区間賞を獲得する激走を見せ優勝候補・仙台育英とのリードを広げた。以降も着実なレース運びで仙台育英との差を保ちながらタスキをつないだ学法石川。アンカーの1年生・美沢も落ち着いて7区5キロを走り抜き、歓喜のゴールテープを切った。
松田監督は「本当に頑張ったとねぎらいの言葉をかけたい」と目を細めていた。