◇全国高校駅伝・男子第76回(21日、たけびしスタジアム京都発着、7区間42・195キロ) 福島・学法石川が2時間0分3…
◇全国高校駅伝・男子第76回(21日、たけびしスタジアム京都発着、7区間42・195キロ)
福島・学法石川が2時間0分36秒(速報値)で初優勝した。2023年に長野・佐久長聖がマークした2時間1分0秒の日本高校最高記録を更新する激走。1964年東京五輪男子マラソン銅メダルの円谷幸吉さんをはじめ優れた長距離選手を多く生んでいる福島県勢としても悲願の初優勝。雨の京都で歴史をつくった。
学法石川は、最長のエース区間「花の1区」(10キロ)でエースの増子陽太(3年)が28分20秒で区間賞を獲得。昨年、千葉・八千代松陰の鈴木琉胤(るい、現早大1年)がマークした日本人最高記録(28分43秒)を23秒も更新する激走で波に乗った。3区(8・1075キロ)の栗村凌(3年)も区間2位に20秒の大差をつける区間賞で独走態勢を築いた。
最終7区(5キロ)は1年生の美沢央佑が、宮城・仙台育英の追い上げを振り切り、歓喜のゴールテープを切った。
学法石川の松田和宏監督は中大出身。1996年箱根駅伝で中大が優勝した時にエース区間の2区を走った経験を持つ。2010年に東洋大に移った酒井俊幸監督の後任として就任。相沢晃(現旭化成)、遠藤日向(現住友電工)ら好選手を育成した。就任16年目で悲願の初優勝を果たした。
2位の仙台育英も2時間0分58秒で、従来の日本高校最高記録を超える好タイムだった。
3位は岡山・倉敷。
前回2位の福岡・大牟田から集団転校したエース本田桜二郎(3年)らが健闘した鳥取城北が4位に入った。