12月21日の阪神5R・2歳新馬(芝1800メートル=12頭立て)は、オークス馬ヌーヴォレコルトを母に持ち、単勝5番人…

 12月21日の阪神5R・2歳新馬(芝1800メートル=12頭立て)は、オークス馬ヌーヴォレコルトを母に持ち、単勝5番人気だったトリニティ(牝、栗東・安田翔伍厩舎、父サートゥルナーリア)がしぶとく逃げ粘り、初勝利を挙げた。なお、単勝1番人気で母に重賞3勝のショウリュウムーンを持つダノンテムズ(牡、栗東・寺島良厩舎、父ダノンキングリー)は3着だった。勝ち時計は1分48秒6(重)。

 道中は最内枠から先手を奪い、マイペースに持ち込んだ。すぐ外にはブランヴァンダイク(牡、栗東・辻野泰之厩舎、父エピファネイア)がいたが、自分のリズムを守るようにゆったりとした逃げ。直線でもバッタリと止まることなく、最後は2、3着と首、頭差の接戦を制した。

 騎乗したルメール騎手は「スタートがよかったですね。マイペースで競馬できました。そんなに切れないけど、スタミナがありそうです。最後もタフでした」と満足そうに振り返った。

 同馬は2014年のオークスなど重賞4勝を挙げたヌーヴォレコルトの娘。姉で先日引退したイングランドローズも今年の小倉記念を制している。安田調教師は「他のきょうだいに比べると穏やかな方ですが、体はきょうだいに比べると、ゆっくり変化していくタイプだと思います。この距離でも忙しいぐらいで、2400メートルぐらいあってもいいかなと思います」と振り返った。今後は放牧に出し、馬体の成長を見極めながら決めていく。