◇全国高校駅伝・女子第37回(21日、たけびしスタジアム京都発着、5区間21・0975) 陸上女子800メートルで日本記…
◇全国高校駅伝・女子第37回(21日、たけびしスタジアム京都発着、5区間21・0975)
陸上女子800メートルで日本記録(1分59秒52)を持つ東大阪大敬愛の久保凛(3年)が2区(4・0975キロ)に出場し、18位から9人を抜いて9位に浮上する走りを見せた。13分2秒で区間3位と健闘。長野東が連覇を果たし、東大阪大敬愛は7位で終えた。
久保は、昨年の全国高校駅伝では2区を12分47秒で走破した。区間賞の力走で21位から5位まで順位を上げて16人を抜き、チームの6位入賞に貢献した。今大会は小林祐梨子(2006年・須磨学園)の日本人最速の区間記録(12分35秒)を塗り替える目標も掲げ、レースに臨んだ。雨が降る中での走りで記録更新とはいかなかったが、チームを押し上げた。高校での駅伝ラストランを「絶対に悔いのない納得のいく走りをしたかった。足は動いていたが、感覚があまりつかめていなかった。思うような走りができなかったという気持ち」と回想。「順位的には全然納得ができる走りではなかったけど、敬愛高校に貢献したいという思い切った走りはできた」と、最上級生として後輩に見せるべき姿は最後まで貫いた。
9月には世界陸上にも出場し、着実にステップアップしてきた3年間。この日のレース結果には悔し涙も浮かべながら、「高校2年で日本記録を出してから3年で(記録を)出せるかなという不安はあった。1500(メートル)も800(メートル)も自己ベストを出せることができた。年々成長できていると今年すごく実感した部分があった。毎年自己ベストを更新することは難しいですけど、それができる選手になりたいと思っている。高校での自信を次につなげていきたい」と、さらなる飛躍を見据えた。