「全国高校駅伝」(21日、たけびしスタジアム京都発着、男子=7区間) 男子の部がスタートしたが、1区で史上3校目の3連…

 「全国高校駅伝」(21日、たけびしスタジアム京都発着、男子=7区間)

 男子の部がスタートしたが、1区で史上3校目の3連覇を狙う佐久長聖、優勝候補の仙台育英が遅れる波乱があった。学法石川(福島)の増子陽太(3年)が圧巻の走りで28分20の驚異的な日本選手最高記録をマークした。

 5キロ付近で佐久長聖が遅れると、仙台育英も先頭集団から脱落。昇りがキツくなる5キロ~6キロで学法石川の増子がペースを上げ、大牟田から大量転校があった鳥取城北、西脇工が必死についていく展開となった。

 7キロ通過時で学法石川・増子と西脇工・新妻のデッドヒートに。区間記録を大幅に上回るペースで通過した。そして下りに入ったタイミングで増子が一気にペースを上げて独走状態となった。ラスト1キロで差は10秒以上に広がり、2区にタスキを渡した。

 昨年の鈴木琉胤(八千代松陰、現早大)の28分43秒を大幅に更新。SNSでは「圧巻」、「異次元すぎる」、「凄すぎる。こんなにえぐいとは」、「福島の宝だ!目頭が熱い」と驚きの声が上がっていた。

 増子は来年早大に進学予定。有力選手続々加入で復活ムードが漂う名門に楽しみな逸材がまた加わる。「来年の早大ガチでヤバいな」との声も漏れた。また、早大には今大会1区2位の新妻遼己(西脇工)、同3位の本田桜二郎(鳥取城北)の進学も発表された。