今季のセ・リーグを断トツで制した阪神・藤川球児監督(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 元中…

今季のセ・リーグを断トツで制した阪神・藤川球児監督(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
元中日監督の落合博満氏と元DeNA監督の中畑清氏が12月21日、『TBS』系「サンデーモーニング」のスポーツコーナーにご意見番として出演。クライマックスシリーズ(CS)の制度見直しが検討されていることを巡り、激論を交わした。
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現行のCSファイナルステージでは、リーグ優勝チームに1勝のアドバンテージが与えられている。ただ、勝率やゲーム差を踏まえ、2位、3位チームが勝ち上がるための必要勝利数を、現行の4勝から増やす「5勝制」などの案が浮上している。
改革に前向きな姿勢を示したのが中畑氏だ。「時期的には、ぼちぼち議論していい時期なのかなという感じがします。これほど(ゲーム)差が開いても、変わらない。アドバンテージが1勝しかないのって疑問が出てきて、当たり前だと思うんだよね。今こそ議論をして、改革をしていかなくてはいけない」と再検討を訴えた。
一方、落合氏は現行制度を支持する立場から異を唱えた。「いや、現状のままでいいんじゃないですか。あくまでもAクラス、Bクラスでしょ。1位、2位、3位の戦いですから」と冷静に指摘。その上で、自身が中日監督を務めていた当時のCS導入当初の経緯を振り返った。
「2007年にセ・リーグが導入した時には、5試合制で3勝した方が勝ちっていうルールだった。中日と巨人がやって、中日が3連勝した。優勝したのはジャイアンツよ。次の年(2008年)から何をしたかというと、6試合制で1勝のアドバンテージ制で、挑戦者(2位以下)は4勝、優勝してるチームは3勝って、ルールに変えた。そこが始まり」
落合氏は2004年からパ・リーグでプレーオフが始まった当時は、優勝チームが2位以下に5ゲーム差以上をつけないと、1勝のアドバンテージが得られなかったことにも言及。「ゲーム差が離れたからって、1勝余分にアドバンテージを与える理由はどこにあるのかなっていうふうに思いますけどね」と首を捻り、それに対して中畑氏は「やっぱり(シーズンで)頑張ってきたチームに対して、敬意を表すべきだと思うんだよね」と主張した。
今季のセ・リーグは、阪神が2位のDeNAに13ゲーム差をつける断トツの優勝を飾り、CSを巡る制度設計についての議論が再燃した。改革を求める中畑氏と、歴史的経緯を踏まえて現行制度に理解を示す落合氏。両者の訴えは対照的で、CSのあり方を改めて考えさせる激論となった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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