「全国高校駅伝」(21日、たけびしスタジアム京都発着、女子=5区間) 今年の世界陸上女子800メートル日本代表の東大阪…
「全国高校駅伝」(21日、たけびしスタジアム京都発着、女子=5区間)
今年の世界陸上女子800メートル日本代表の東大阪大敬愛高・久保凛が2区に登場。18位でタスキを受け取ると、4・1キロを区間3位の13分2秒でチームを9位に押し上げ、最終的に7位入賞を果たした。
午前中から雨が降りしきる悪コンディションの中、1区はスローペースに。終盤で一気に先頭集団が突き放す中、久保は1分1秒差の18位でタスキを受け取った。
1キロもたたないうちに一気に3人を抜き去ると、ひたすら前を追った。1・5キロ通過時点で12位まで浮上。大きなストライドでグングンとスピードに乗り、中間地点で7人抜きとなった。
その後もペースを落とさず、最後の直線で9人抜きを達成。一気にチームの順位を1桁に上げた。畑違いの駅伝競技でもレベルの高さを見せつけた。
久保は9月の世界陸上で800メートルに出場するも予選で敗退。思うようなレース運びができず「前半から全然うまくいかなくて、何もできずに終わってしまった」と号泣。それでも「もっと強くなって帰ってきたい」と、前を向いていた。
チームは3区以降も着実に順位を上げて7位でフィニッシュ。見事な入賞を果たした。それでも久保はレース後、「もっと頑張りたかった」と涙を流した。「足は動いていたんですけど、感覚がつかめなかった。思うような走りができなかった」と振り返り、「「1年生から先輩の背中を見て育ってきて、自分が先輩の立場に立って後輩達がついてきてくれて…もっと頑張らないといけないと支えてくれた。敬愛に来てよかった。3年間全員でやりきれた」と声をふるわせた。