<2025ペナント:中日編> セ4位 63勝78敗2分プロ野球の快記録や珍しい記録からシーズンを振り返る「データで見る2…
<2025ペナント:中日編> セ4位 63勝78敗2分
プロ野球の快記録や珍しい記録からシーズンを振り返る「データで見る2025ペナント」がスタート。プロ野球を球団別に連載、続いて日本人大リーガーの計13回。第6回は中日。
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3年目の中日松山晋也投手(25)がセ・リーグタイ記録の46セーブを挙げた。22年育成ドラフトで入団した25歳。シーズン40S以上は12人、20度目だが、育成ドラフト出身は初めてで、25歳シーズンは07年藤川(阪神)の27歳を抜いて最年少となった。昨年は43HPで最優秀中継ぎのタイトルを獲得も、過去2年はセーブ0。プロ初セーブは今年の3月29日DeNA戦で、初セーブを挙げたシーズンにいきなり40Sも初めてだ。
松山は疲労骨折で7月4日に抹消され、8月9日に1軍復帰。この間のチーム25試合を欠場した。東京五輪で約1カ月の中断があった21年を除くと、シーズン中に1カ月以上抹消されて40Sは初めてだった。開幕からチーム10勝目まですべてセーブを挙げるなど、チーム63勝の73・0%でセーブを記録。チーム全勝利に占めるセーブの割合は、11年山口(横浜)の72・3%(チーム47勝で34S)を抜いて歴代1位になる。
セーブ機会で47試合に登板し、失敗は9月6日巨人戦だけ。40S以上では17年サファテ(ソフトバンク)に次ぐ成功率9割7分9厘を記録した。開幕からほとんどの勝利試合で登板してセーブを挙げていたため、1カ月離脱してもセ・リーグ記録に並べた。
連続記録も話題に。5月13日ヤクルト戦で北村拓に1発を浴びるまで、デビューから104回1/3被本塁打0を記録した。2リーグ制後、プロ初登板から被本塁打0を100回以上続けたのは54年宅和(南海=131回2/3)以来2人目で、セ・リーグでは初。5~9月には日本人投手最長でセ・リーグ新記録の27イニング連続奪三振をマークした。【伊藤友一】