プロボクシング世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者・井上尚弥(32)=大橋=に今年5月、米国ラスベ…

 プロボクシング世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者・井上尚弥(32)=大橋=に今年5月、米国ラスベガスで8回TKO負けしたWBA世界同級2位ラモン・カルデナス(30)=米国=が18日(日本時間19日)、米フロリダ州フォート・ローダーデールでエリック・ロブレス・アヤラ(25)=メキシコ=と対戦。5回TKO勝ちで再起戦を白星で飾った。

 カルデナスの戦績は27勝(15KO)2敗。

 米専門メディア「ボクシング・シーン」などによると、カルデナスは序盤の探り合いから2回以降、攻勢を強めると3回には左フックでダウンを奪取。そして5回1分21秒、完璧なタイミングで放った右ストレートで相手を倒した。

 カルデナスは井上戦後に、名伯楽マニー・ロブレス・トレーナーの指導を仰ぎ、ロサンゼルスに練習拠点を置いた。11月からは約1か月、強化キャンプでロサンゼルスを訪れていた世界3階級制覇王者・中谷潤人(27)=M・T=を相手にスパーリングを重ねてきた。中谷はWBC&IBF世界バンタム級王座を返上後にスーパーバンタム級へ転向。今月27日には、井上尚弥らとともにサウジアラビア・リヤドで行われる興行でWBC10位セバスチャン・エルナンデス(25)=メキシコ=と対戦する。将来的に試合で対戦する可能性もあるカルデナスと中谷だが、お互いの相手のスタイルと一致していたこともあり「さらに強くなるために」(中谷)と連日、実戦練習を重ねてきたという。

 世界の頂点を目指すカルデナスは、中谷との練習でさらにスキルアップに成功。この日の白星につなげた。