卓球「ノジマTリーグ」が9季目となる2026―27年シーズンの開幕戦を初めて海外で開催することが18日、分かった。開催…

 卓球「ノジマTリーグ」が9季目となる2026―27年シーズンの開幕戦を初めて海外で開催することが18日、分かった。開催地は台湾・新竹県で、来年7月25日に男女各1試合を行う。近く正式発表される。対戦カードは今後調整していく。3月に東京ドームで行われた米大リーグ・ドジャース―カブス戦は記憶に新しいが、逆に日本の主要リーグによる海外での開幕戦開催は極めて珍しく、画期的な取り組みとなる。

 複数のリーグ関係者によると、初の海外での公式戦は台湾側から打診を受けて合意に至った。台湾は世界チームランクで男子7位、女子6位の強豪。初年度から複数の選手がTリーグに参戦しており、今季も男子のエース・林昀儒ら3選手がプレーしている。日本や海外のトップ選手が集うTリーグの開催を通じ、競技の一層の普及や発展につなげたい狙いがあるという。

 Tリーグにとっても大きな挑戦だ。創設時から「世界NO1の卓球リーグを実現する」など3つの理念を掲げ、世界に開かれたリーグを目指し、多くの海外選手が参戦してきた。昨夏には卓球を通じ、世代や年齢、選手とファンなどの垣根を越えてつなげることを目指した活動指針「卓球でつなぐ、未来へ」を公表。日本と世界を「つなぐ」海外進出の第一歩と位置付ける今回の開幕戦は、Tリーグの価値を高め、世界に魅力を発信する絶好の機会となりそうだ。