近年の朝日杯FSは極端に荒れることが少ない。3連単が10万円超えとなったのは16年が最後となっている。そんな一戦にお…
近年の朝日杯FSは極端に荒れることが少ない。3連単が10万円超えとなったのは16年が最後となっている。そんな一戦において、人気薄で馬券に絡んだ馬の共通項を紹介しよう。
対象とするのは15年以降の近10回である。この期間に単勝15倍以上で馬券に絡んだ馬は7頭。そのうち6頭には「芝1400mを上がり3F・2位以内で勝利」という実績があったのだ。とりわけ印象的だったのは19年に単勝229.3倍の14番人気で3着に健闘したグランレイ。池添兄弟のタッグで激走したこの馬は、前走の芝1400mの未勝利を上がり3F最速で勝利していた。また、昨年に9番人気で3着だったランスオブカオスも、前走の芝1400mの新馬をやはり上がり3F最速で勝利していた。
今年のメンバーを見てみよう。登録があった18頭のうち、芝1400mを上がり3F・2位以内で勝った実績があるのはエコロアルバ、ダイヤモンドノット、タガノアラリア、コスモレッドの4頭だ。エコロアルバとダイヤモンドノットは上位人気に推されることが確実だが、残りの2頭は穴っぽい。とりわけ上で挙げたグランレイやランスオブカオスと同じく、前走で初勝利を挙げたばかりのコスモレッドは、相当な人気薄だろう。牝馬でのチャレンジとあって常識的には狙いづらいが、データの後押しを受けて、大仕事となることを期待したい。