プロボクシングの泉北ジム(大阪・堺市)は18日、来年元日付で新会長に元A級プロボクサーの竹嶋海刀(たけしま・かいと)氏…
プロボクシングの泉北ジム(大阪・堺市)は18日、来年元日付で新会長に元A級プロボクサーの竹嶋海刀(たけしま・かいと)氏が就任すると発表した。竹嶋氏は27歳で、プロボクシングジムの会長としては異例の若さ。「堺から世界へ、何年かけてでもチャンピオンを出したい」と所信表明した。年内でバトンを渡す大杉繁美会長(67)も「今の時代は年齢ではなく、やる気と能力」とエールを送った。
竹嶋氏は同じ堺市内にある勝輝ジムでプロボクサー人生を送っていたが、頭のケガのため23歳の若さで現役引退。その後はパーソナルトレーナーなどを務めていたが、大杉会長が「実直な人柄がいい」と新会長就任をオファーした。竹嶋氏は1年以上悩んだが「これだけ悩むぐらいなら、覚悟を決めてやろうと思った」と決意。ジム会長として、自身も現役時代に届かなかった王者の輩出を目指す。
泉北ジムはかつて、元日本ミドル級王者の荒木慶大が在籍。現在は女子の日本ミニマム級王者・吉川梨優那(りゆな)らが世界王座を目指して日々、ジムワークに汗を流す。24歳の吉川にとっては兄ぐらいの年齢にあたる27歳の竹嶋新会長は「まずは近い将来、吉川を世界王者にしたい」と力強く誓った。