今秋に話題となった競馬ドラマが終わり“ロス”を感じている人もいるのでは。TBS系列で放送されていた日曜劇場『ザ・ロイ…

 今秋に話題となった競馬ドラマが終わり“ロス”を感じている人もいるのでは。TBS系列で放送されていた日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』が14日、完結を迎えた。ドラマには実在するホースマンやファンになじみ深い馬たちが数多く登場。改めて登場した競馬関係者や馬たちを振り返ってみよう。

 本作は毎週ゲストとして、豪華な顔ぶれが登場した。第1話には武豊騎手、丸田恭介騎手、菅原隆一騎手、今村聖奈騎手が出演。続く第2話には戸崎圭太騎手が登場し、「ロイヤルイザーニャ」を勝利に導いたシーンは大きな反響を呼んだ。「日本ダービー」のタイトルを冠した第5話では、今年のダービージョッキー・北村友一騎手がゲストとして登場。回が進むにつれ後半では坂井瑠星騎手やC.ルメール騎手がロイヤル陣営のライバルとして存在感を示し、最終回には矢作芳人調教師が出演した。ほかにも元騎手の勝浦正樹さん、武士沢友治さんといった競馬ファンおなじみの関係者の姿もクレジットにはあった。

 エンドロールでは、馬もすべて記載されていることも話題に。JRAの誘導馬を中心に、マイネルファンロン、マイネルホウオウ、ムイトオブリガードなど実名がクレジットされており、「ロイヤルファイト」役を務めた新潟競馬場所属のオースミムーンが、ドラマで使用したゼッケンを着けて開催日に誘導馬を担当するサプライズも話題となった。

 またオープン馬や重賞馬をはじめ、シャフリヤールを含む21年の日本ダービー出走馬や、コントレイルを筆頭にジャパンCの出走馬など多彩な馬が名を連ねている。さらにレース映像だけでなく、ジョッキーカメラも積極的に使用。24年有馬記念や25年日本ダービーのシーンなど、臨場感あふれるレースシーンが描かれた。

 物語の回想部分にも名馬たちが多数登場。シンボリルドルフ、トウカイテイオー、ミホシンザンといった往年の名馬たちもクレジットに名を残しており、“継承”をテーマにした物語に厚みをもたらした。全10話を通して、日本中の注目を集め続けた『ザ・ロイヤルファミリー』。競馬という題材を軸に描かれた人間ドラマを通じて、新たなファンが増えることを切に願う。