◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」 話題を呼んだTBS系日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」で名脇役として登場したのが、…
◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
話題を呼んだTBS系日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」で名脇役として登場したのが、広中調教師(安藤政信)。JRAでは東西で約180人の調教師が日々奮闘する。来春、滋賀・栗東トレセンで開業する柴田卓さん(45)は、08年2月に栗東・荒川厩舎で厩務員生活をスタート。池添兼厩舎、小栗厩舎と経験を積み、昨年12月に13回目の挑戦で難関の調教師試験を突破した。
今年1年は技術調教師として研さんを積んでいる。親交の深い“世界のYAHAGI”矢作芳人調教師(64)に師事し、遠征スタッフの一員として約5か月間、海外を奔走。海外にこだわった理由については「純粋に知りたいし、選択肢を広げるためです。競馬は世界的なスポーツエンターテインメント。他のスポーツと同じで世界を目指して競馬界を盛り上げていけたら」と目を輝かせる。
シンエンペラーの今秋の欧州遠征には馬と同じ飛行機で現地入り。「調教師になると、最初から最後まで遠征全体を見ることはできませんから。今しかできない経験をさせてもらいました」。フォーエバーヤングが歴史的快挙を達成したブリーダーズカップクラシック・米G1(日本時間11月2日)にも参加し、「目指すものがまたひとつ増えました」と感謝を口にする。
「矢作調教師の定年(32年2月末)までに、自分の管理馬で矢作調教師と一緒に海外にチャレンジしたいですね」。どんなドラマが待っているのか、今から楽しみだ。(中央競馬担当・玉木 宏征)
◆玉木 宏征(たまき・ひろゆき)19年入社。中央競馬を担当。