遠藤の出場機会は増えるのだろうか(C)Getty Images リバプールの遠藤航は、現地時間12月6日のリーズ戦で途中…

遠藤の出場機会は増えるのだろうか(C)Getty Images

 リバプールの遠藤航は、現地時間12月6日のリーズ戦で途中出場した際、足首を負傷し現在は戦列を離れている。リーグ戦13節を終えここまで5試合でプレー、出場時間は計41分と、今季も満足にピッチに立てない状況が続く。

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 だが現在のチーム状況から現地メディアでは、今後、日本人MFが起用される機会が増えていくとの考察も行われている。

「ワタル・エンドウが居場所を取り戻す」

 そう断じているのは、クラブ専門サイト『ANFIELD WATCH』だ。遠藤起用を見通す理由には、ここ最近でのチームのシステム変更にあるようだ。

 アルネ・スロット監督が就任した昨季より、4-2-3-1システムをベースとしてきたリバプールが、9日のチャンピオンズリーグ(CL)インテル戦では4-4-2の布陣で臨み、公式戦3試合ぶりの白星を掴んだ。同メディアは、新システムの中盤が「4人のダイヤモンド型に近い」と評しており、「前方でピッチ全体を動き回る複数の選手を、後方で1人の深い位置のミッドフィルダーがカバーする構成になっている」と説明。

 シーズン後半戦に向け、新たな布陣でのゲームが増えていくと予想する同メディアは、守備的MFの位置に、「エンドウを試す可能性もあるだろう」と訴えている。加えて、遠藤の加入1年目、ユルゲン・クロップ体制時と同じ役割を担うことが出来るとして、「このベテランに出場機会が与えられても不思議ではない」とも主張する。

 同メディアはディフェンス能力を高く評価し、「エンドウは1人で守備を遮断することに長けており、他の3人の中盤が自由に前へ出る今の形では、その能力が絶対に必要とされる」と指摘。さらに、「見方によっては、エンドウを起用することはより攻撃的な選択ですらある。後方に純然たる守備役がいることで、中盤の選手たちはさらに自由を得られるからだ」と分析する。

 それらの理由を並べながら同メディアは、「スロットにとって、これは今後十分に検討に値する選択肢だ」と力を込め、「過去18か月で、スロットはエンドウをプレミアリーグで一度しか先発させていない。だが、その状況は近い将来、変わるはずだ」と見込んでいる。

 一時の不振から脱しつつあるリバプールにおいて、遠藤の境遇に変化は訪れるのか。チームのさらなる立て直しが求められている指揮官の決断に注目が集まる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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