◇インターコンチネンタル杯決勝 パリSG1―1(PK2―1)フラメンゴ(17日・カタール) 【ドーハ(カタール)17日=…
◇インターコンチネンタル杯決勝 パリSG1―1(PK2―1)フラメンゴ(17日・カタール)
【ドーハ(カタール)17日=金川誉】6つの大陸別王者が頂点を争ったインターコンチネンタル杯の決勝がカタールで行われ、欧州CL王者のパリSGが、PK戦の末に南米王者のフラメンゴを下し、同大会初制覇を果たした。PK戦ではパリSGのロシア代表GKサフォノフが3連続ストップと躍動した。
前日に発表されたFIFAベストイレブンのうち、最優秀選手に輝いたフランス代表FWデンベレを含め、5人(モロッコ代表DFハキミ、エクアドル代表DFパチョ、ポルトガル代表DFメンデス、同MFヴィチーニョ)を擁するパリSG。ハキミは負傷欠場、デンベレはベンチスタートとなる中、先手を取ったのは欧州王者だった。
パリSGは韓国代表FWイガンインが、前半途中に負傷交代。しかし同38分、右サイドからフランス代表FWドゥエが中央に送ったラストパスを、フラメンゴGKロッシがはじくと、ジョージア代表FWクバラツヘリアが詰めて先制に成功した。
フラメンゴも後半15分、ウルグアイ代表MFデ・アラスカエタがボックス内で仕掛けると、パリSGのブラジル代表DFマルキーニョスのファウルを誘ってPKを獲得。これをかつてナポリやチェルシーなどでも活躍した“PK職人”フラメンゴの元イタリア代表MFジョルジーニョが独特のステップから決め、試合を振り出しに戻した。
パリSGは後半33分、満を持してデンベレを投入。後半終了間際には、セットプレーの流れからボックス内でGKのクリアを拾ったデンベレが、切り返しから中央へシュート気味のラストパスを供給。これがゴール正面で待つDFマルキーニョスの足元に届いたが、面で合わせることができず、シュートを放つことができなかった。
試合は延長でも勝負がつかず、PK戦へ突入。先行のフラメンゴは、2番手のキッカー、かつてAマドリードでプレーした元スペイン代表MFサウールが失敗。しかしパリSGも、同じく2番手のデンベレが放ったシュートは、枠を大きく外れた。しかしその後もフラメンゴは連続してパリSGのGKサフォノフに止められ、PK戦は2―1でパリSGが勝利。同大会初制覇を果たした。
かつては欧州王者と南米王者が戦ったインターコンチネンタル杯。現在はクラブW杯の誕生もあり、変則的に欧州CL王者が待つ決勝を目指し、他の5大陸王者が争う形に。北中米王者のクルスアスル(メキシコ)、アフリカ王者のピラミッズFC(エジプト)を破ったフラメンゴが決勝に進んだが、熱戦はパリSGに軍配が上がった。