「ボクシング・8回戦」(17日、両国国技館) 「バージョン3・3」と称して約9カ月ぶりの復帰戦に臨んだ元WBAフライ級…

 「ボクシング・8回戦」(17日、両国国技館)

 「バージョン3・3」と称して約9カ月ぶりの復帰戦に臨んだ元WBAフライ級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が、ヴィンセント・ラカール(フィリピン)に3回KO勝ちした。リングの中では「恥ずかしながら帰ってきました!」と晴れ晴れした表情。「今までの僕とは違うところを見せられたかな」と振り返った。

 ジャブ、ワンツーで攻め、3回には力強い右ストレートを見舞い、相手を崩した。「試合の組み立て方もだが、体の動かし方も意識して今までやってきた。感触の良いパンチだったので、倒れると思いました」と手応えを得た。

 今年3月に寺地拳四朗(BMB)に敗れてから、バージョンアップして戻ってきたという阿久井。「3・3って中途半端な数字をつけたのは、伸びしろがあるぞと示したかった」。ファンの前では「もちろん、戻ったからには世界チャンピオンを目指します」と高らかに宣言した。