「ボクシング・WBA・WBO世界ライトフライ級王座統一戦」(17日、両国国技館) WBA王者の高見亨介(23)=帝拳=…
「ボクシング・WBA・WBO世界ライトフライ級王座統一戦」(17日、両国国技館)
WBA王者の高見亨介(23)=帝拳=が、WBO王者のレネ・サンティアゴ(33)=プエルトリコ=に判定1-2(116-112、113-115、111-117)で敗れ、2団体統一に失敗し、陥落。プロ11戦目で初黒星を喫した。サンティアゴは初防衛に成功した。
1回は間合いをはかりながら慎重な展開。2回、両者徐々に距離を詰めながら、強打を狙っていく。終盤には激しい打ち合いが繰り広げられた。3回はサンティアゴが先にパンチを出す形が続き、コンビネーションを被弾する場面もあったが、高見も反撃。一気に距離を詰めて強打を当て、ボディーも浴びせた。4回、高見のボディーのサンティアゴは素早くリターンで主導権を渡さず。
中盤も激しい攻防が続き、6回終了間際には高見が左のカウンターを浴びせた。7回は高見が先手のジャブでペースを作り、中盤にはボディーを交えた連打も披露。終盤までペースを落とさなかった。終盤戦に突入。9回サンティアゴが強烈な右を高見に浴びせる場面も。10、11回と高見がペースを握ったかに見えたが、惜敗となった。
最終12回終了後は両手を揚げて、勝利を確信していたかのようにみせたが、惜しくも届かなかった。判定後は両手を広げて、判定への不満を滲ませていた。
ジャッジペーパーでは111-117をつけたジャッジは1回から9回までサンティアゴを支持。113-115のジャッジは8回までのうち6回でサンティアゴを支持していた。
判定について高見は「ビックリしたが、しょうがないと納得もした。自分の感覚では勝ったと思うが、もっと決定打を分かりやすく見せないと」と、受け止めた。
◇高見亨介(たかみ・きょうすけ)2002年4月5日、東京都新宿区出身。19年に東京・目黒日大高で全国高校総体ライトフライ級優勝。22年7月プロデビュー。25年4月に日本ライトフライ級王座、同年7月にWBA世界ライトフライ級王座獲得。身長167センチの右ボクサーファイター。