元厩務員の経歴を持つ敏腕記者・スポーツニッポン田井秀一氏が15日、netkeibaTV『前走から一変! 好調馬体チョ…

 元厩務員の経歴を持つ敏腕記者・スポーツニッポン田井秀一氏が15日、netkeibaTV『前走から一変! 好調馬体チョイス』に出演。21日(日)に阪神競馬場で行われる朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)出走馬の中から、馬体・状態が大きく変わってきた好走期待馬について解説した。

 田井氏はカヴァレリッツォ(牡2、栗東・吉岡辰弥厩舎)について、「成長スピードの速さに驚かされる」と1番手に挙げた。「8月末の新馬戦当時はトップラインが奇麗な美しい馬だという印象を受けましたが、この立ち写真からはむしろ屈強な力強さが感じ取れる」と発言。「横幅があってヨロも張り出した容量の大きい臀部の筋肉は、半腱半膜様筋、大腿二頭筋が高品質に主張している」と絶賛し、「2歳馬は臀部が立派でも、それを支える前躯の発達が伴っていないケースも多いですが、カヴァレリッツォはお椀のように膨らんだ上腕三頭筋をはじめ、首も胸も見劣りしない」と褒めちぎった。

 同馬の2代母バラダセールはアルゼンチンの牝馬二冠馬。「叔母のサトノレイナスもそうでしたが、アルゼンチン牝系は2歳秋から暮れにかけて急上昇する馬が多く、同じような成長曲線を描いたレシステンシア、ダノンファンタジーも母方がアルゼンチン系だった」とし、「そこに自身も2歳チャンピオンだったサートゥルナーリアが掛け合わされたわけですから、加速度的で驚異的な筋肉の発達も血統的に説明が付く」と解説。「これだけ肉体が強すぎるとコントロールの難しさが伴いますが、豪腕C.デムーロ騎手の継続騎乗がかないましたから、能力全開に導いてくれるはず」と期待をかけた。