プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者高見亨介(23=帝拳)が、対抗王者によるバチバチの「先制攻撃」を上手に回避した…

プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者高見亨介(23=帝拳)が、対抗王者によるバチバチの「先制攻撃」を上手に回避した。17日に東京・両国国技館でWBO世界同級王者レネ・サンティアゴ(33=プエルトリコ)との王座統一戦を控え、16日には東京ドームホテルで前日計量に出席。200グラム少ない48・7キロでパスしたサンティアゴに対し、高見は100グラム少ない48・8キロでクリアした。 約10キロもの減量を乗り切り「やりました。やりきりました前回よりもスムーズにいきました」と笑顔。幼少時代から交流のある格闘家・平本蓮から伝授されたという「チョコレートアイス減量」を試みたと言い「グラムが少なくカロリーが多い方がエネルギーになる。結構、落ちるよと言われ、半信半疑に食べてました。初めてやって体重の落ちが良かった」と明かした。

計量後の写真撮影で臨んだフェースオフ(にらみ合い)では、サンティアゴに至近距離まで詰め寄られたものの、右手で制して距離を取った。前夜から2キロの減量を終えた疲労と安堵(あんど)感で「もう疲れてしまって、対応する余裕がなかった。結構すごい勢いできたので、今は止めようと下がりましたね。にらみつけた感じで、気合が入っていました」と苦笑した。

陣営から「試合もあんな(攻撃的な)感じできてくれたらいいのに」という声を耳にした高見は「確かに、と思いました。本当にそういった気持ちを持ってきてくれているのはうれしい。それに対し、自分がしっかりと勝ち取って、一ボクサーとして戦うのが礼儀だと思う。さらに気合は入りましたね」と歓迎した。

プロ11戦目での王座統一成功となれば、10戦目の井岡一翔に続く、日本男子歴代2位。23歳8カ月の統一成功も、23歳2カ月の井岡に続く2位の記録となる。初防衛戦が統一戦。そして名門・帝拳ジムで初めての統一王者となれるチャンスだ。高見は「しっかりとモノにしたいなと思う。さらに気合の入る試合。しっかりと良い内容で倒し切って勝ちたい。とりあえず勝つことに集中する」と気合十分だった。