J1清水エスパルスのDF吉田豊が16日、クラブのスポーツ振興活動の一環として、母校である富士宮市・富士根南小学校を訪問…
J1清水エスパルスのDF吉田豊が16日、クラブのスポーツ振興活動の一環として、母校である富士宮市・富士根南小学校を訪問した。35歳のベテラン守備職人は、今季を振り返るとともに来季の目標について語った。
今季は前季より9試合少ない20試合の出場にとどまった。2月16日の東京Vとのリーグ開幕戦に先発したものの、4月下旬に肉離れを発症し、約3か月間の離脱を余儀なくされた。静岡学園高卒業後の2008年にプロキャリアをスタートさせて以来、18年間で初めての長期離脱となった。
「初めてのことで葛藤もありましたが、メディカルスタッフや仲間の支えがあって乗り越えられました」と振り返る。リーグ後半戦から復帰すると、持ち味の堅実な守備で存在感を発揮。第28節鹿島戦では、J1通算350試合出場の節目も達成した。
来季に向けては、「けがで離脱し、チームを離れる苦い経験もした。だからこそ、1試合でも多くピッチに立ちたい」と力強く語る。来季からチームを率いる吉田孝行監督の下で、より多くの引き出しを増やすことを楽しみにしている。今後、400試合出場も視野に入れつつ、「まずは目の前の1試合1試合で、自分の100%を出し切りたい」と足元を見据えた。
また、今季限りでチーム最年長だったMF乾貴士が退団し、吉田自身がチーム最年長となる。「たかし君は年齢も近く、サッカー選手としてのあるべき姿を、この3年で本当に学びました」と語る。経験値はチーム随一で、「僕もどうなるかはわかりませんが、どのチームに行っても年齢は上の方になると思う。若い選手に、サッカーと向き合う姿勢を伝えていきたい」と述べ、ピッチ内外でチームを支える覚悟を示した。