広島は15日、広島市内のホテルで育成を含む新人9選手の入団発表会見を行った。 球団旗の前で、笑顔の花が咲いていた。ユニ…

 広島は15日、広島市内のホテルで育成を含む新人9選手の入団発表会見を行った。

 球団旗の前で、笑顔の花が咲いていた。ユニホーム姿で壇上に上がったドラフト5位の赤木晴哉投手(22)=仏教大=は8人きょうだいの5番目。赤木から見て兄が1人、姉が3人、妹が3人で「とてもにぎやかなきょうだいだなと。どこにいても、すぐ分かります」と明るい表情で家族の雰囲気を表現した。

 プロの世界に飛び込んだことで責任感も増幅する。活躍して実現させたいのは家族孝行。「来年とかになるかもしれないけど、考えています。お母さんは温泉が好きなので、いい温泉を探したい」と、不自由なく野球に専念させてくれた恩返しを計画する。

 191センチの長身から投げ下ろす直球は最速153キロ。「角度のある球には自信がある。真っすぐとフォークのコンビネーションは得意」と胸を張った。天理時代は日本ハムの達とチームメート。達は今季8勝を挙げてブレークを果たした。「同じ舞台に立ったからには、自分が追い抜けるように頑張りたい。負けてられへんなと思います」と同級生の存在に闘志をかき立てている。

 プロで対戦したい打者には天理の先輩、オリックスの太田を挙げ「面識はないですが、すごく活躍されている方なので」と、ハイレベルな勝負を心待ちにした。

 目標の投手は仏教大の先輩にあたる中日の大野で「とても長い期間、プロの世界で活躍されている。日本球界を代表するような投手として戦っていきたい」と赤木。広島で躍動し、愛する家族を喜ばせていく。

 ◇赤木 晴哉(あかぎ・せいや)2003年10月5日生まれ、22歳。大阪府出身。191センチ、86キロ。右投げ右打ち。投手。天理、仏教大から25年度ドラフト5位で広島から指名。153キロ超の直球が魅力で高いリリースポイントから投げ下ろす長身右腕。天理時代は日本ハム・達と同級生で控え投手。