現役ドラフトでヤクルトへの移籍が決まった広島・大道温貴投手(26)が12日、カープ関係者へのあいさつのため、マツダスタ…
現役ドラフトでヤクルトへの移籍が決まった広島・大道温貴投手(26)が12日、カープ関係者へのあいさつのため、マツダスタジアムを訪れた。移籍決定から3日が経過。「言われたときは動揺しましたが、今はもうやるだけという気持ちでいます」とポジティブな心境を明かした。松田元オーナーからは「『ウチ以外で抑えてくれ』と言われました」と愛のあるエールを送られ、「1イニングだったら許してください」と返答。ウイットに富んだやりとりを明かした。
カープでの一番の思い出には、23年10月15日のCSファーストS第2戦を挙げた。1点リードで迎えた六回1死三塁のピンチでマウンドに上がり、無失点投球。チームのファイナルS進出に貢献した。「抑えた後のお客さんの拍手、歓声で少し震えた印象があります」。鳥肌が立つほどの興奮は、今も鮮明に覚えている。
カープではB’zの「ultra soul」を登場曲に使用。サビにかけての盛り上がりは、ファンとの一体感にもなっていた。ヤクルトでも同曲を採用する考えで「カープファンの人も、神宮の時は(曲に)乗ってくれたら」と呼びかけた。
20年度ドラフト3位で入団し、23年には自己最多48試合に登板。躍動感あふれる投球でチームを支えた。ただ、今季の1軍登板はわずか1試合。「なおさら一年一年が勝負になってくる。しっかりアピールしたい」。広島での時間を力に変え、新天地でフル回転する。