阪神タイガースOB会長、掛布雅之氏(70)が12日、石井大智投手(28)の将来的なメジャー挑戦を援護した。この日、掛布氏…

阪神タイガースOB会長、掛布雅之氏(70)が12日、石井大智投手(28)の将来的なメジャー挑戦を援護した。この日、掛布氏の野球殿堂入りを祝う会が大阪市内で行われ、巨人の元エースで終生のライバル、江川卓氏(70=野球評論家)や中西清起氏(63=日刊スポーツ評論家)、阪神粟井球団社長ら約200人が出席。会の前に飛び込んできたのが、石井のポスティング希望だった。

伝え聞いた掛布氏は、開口一番「いろんなことがあるんだとは思いますが、あれだけの契約をしてくれるそういう世界に行くチャンスがあるんであれば、僕は行くべきだと思いますよね」と、ドジャース大谷の活躍を引き合いに石井の思いを理解。「限られた方たちだけでしょう。(メジャーに)行けるのは。そういう中に石井が上り詰めてきたっていうのが素晴らしいじゃないですか」と努力のたまものと認めた。

才木、佐藤輝らがメジャー希望を表明し、さらに石井と主力クラスが次々に海を渡る思いを明かすが、この流れを“戦力流出”と捉えるのではなく「そういう選手が毎年出るのは、すごいチーム」とむしろチーム力を評価。そのうえで、ミスター・タイガースは「あのボールは見てみたいよね。体は小さいけど、真っ向勝負していく、石井の1イニングというのを見たいよね」とメジャーのマウンドで躍動する姿を思い描いた。【堀まどか】