阪神ドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=が11日、創価大での練習を打ち上げた。週3度、1日11時間のトレーニ…
阪神ドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=が11日、創価大での練習を打ち上げた。週3度、1日11時間のトレーニングを行うなど、プロ入りに向けて調整は順調。同じ野球専門のトレーニング施設「Rebase(リベース)」に通う森下の金言を元に練習に取り組む中、この日の早朝6時からの練習では外野での守備練習を行うなど、複数ポジションでの起用にも応えられるよう、準備は万全だ。
白い息を吐きながら、ひたすら外野を走った。肌を刺す寒さに、暗くてボールすら見えない早朝6時ごろからアップスタート。立石の長くて濃い1日が始まる。
平日の週3回は野球部全体の練習として6時ごろから、授業開始の8時過ぎまで早朝練習が行われる。「球団からは最低限のメニューとかは言われているし、それプラス機能性の部分とかケガがないようにやっています」と走り込みを中心に体を動かしている。
グラウンドでの練習が終わると次はトレーニング施設へ。免許を持っていないため山道を自転車で往復し、電車を使って片道1時間半程かけて行く。その間も自身の映像などを確認し、時にはYouTubeを見て気分転換。10時ごろから再びトレーニング開始だ。毎日打撃練習は行うが、主に体に重きを置いた練習で17時までみっちり練習漬けの日々を送っている。早朝練習がない日は朝からトレーニング施設に通って1日を過ごすこともある。
そこで同じ施設に通う先輩・森下から大切な“新人の心得”をもらった。「(新人合同自主トレは)1カ月ある。そこで変な焦りというか、ケガにつながるハードワークは必要ないよ」。森下は新人合同自主トレ前の体力測定で右足を負傷。その経験を踏まえた助言だった。立石自身も今年の夏に右足首の靱帯(じんたい)を損傷しており、「筋力の肥大もしたいけど、そこも確認しながら」とケガのない体作りを行い、プロ入りの準備を進めている。
この日は、慣れ親しんだ創価大での練習納めだった。外野でのアメリカンノックを計30分行うなど調整。その後の取材も大忙しで、朝で練習を終えた。
1年目から1軍で戦いたい思いは強い。本職は内野だが、手投げでの背走練習を行うなど、外野守備も徹底。「二塁を頑張ってきたので、勝負したい気持ちもある」としながらも、「二塁以外でもできたら出られる可能性はどんどん上がる」と立石。複数ポジションでの起用にも応える構えで、泥くさく1軍に食らいついていく。