DeNAを今季限りで退団したトレバー・バウアー投手(34)が現役続行を決断し、日本球界を選択肢の一つとして複数の球団と…

 DeNAを今季限りで退団したトレバー・バウアー投手(34)が現役続行を決断し、日本球界を選択肢の一つとして複数の球団と接触していることが10日(日本時間11日)、分かった。米フロリダ州オーランドで開催中のウインターミーティングの会場で、デイリースポーツの単独取材に応じた代理人のレイチェル・ルーバ氏が明かした。

 ルーバ氏によると、バウアーは現在、自宅があるアリゾナで週6日のペースでトレーニングを行い、ブルペンに入って投球練習も行っている。同投手の様子について「100%健康。万全です」と言い切った。

 23年以来、2年ぶりにDeNAに復帰した今季は4勝10敗、防御率4・51。数字的には期待を大きく裏切る形となったシーズンを同氏は「正直、運が悪かったとしか言えない。それがすべてだと思う」と振り返った。

 その上で投球内容について「BABIP(本塁打を除くフィールド内に飛んだ打球が安打になった割合)やxFIP(守備の影響を排除した投手の実力を表す指標)を見れば分かるが、彼の数値はリーグトップの防御率を記録した(同僚の)ケイとほぼ同じだった。リーグ全体で見ても、基礎的な指標はトップクラスの水準だった」と評した。

 帰国前の10月中旬に報道陣の取材に応じた際にバウアーは「来年やる、やらない、どこでやる、どこの球団でやる、それも含めて、いったんクリアにしてから考えたい」と現役引退も選択肢に入っていることを明かした。だが、帰国後は英気を養い、心身共に充実した日々を送っており、ルーバ氏は「来年も投げる意欲を持っている。引退はない」と言った。

 また同氏は、2日に自由契約になった後もDeNAと良好な関係を保っていると説明。すでに複数の日本球団と接触していることを明かし、来季は日本、米国、そして24年にプレーしたメキシコを含め、幅広い視野で移籍先を決めていく意向を示した。