<2025Jリーグアウォーズ>◇11日◇横浜アリーナ2025年シーズンのJリーグアウォーズ(年間表彰式)で、50歳になる…
<2025Jリーグアウォーズ>◇11日◇横浜アリーナ
2025年シーズンのJリーグアウォーズ(年間表彰式)で、50歳になる昨季まで32年間も現役を続けた元日本代表の伊東輝悦氏(51)が「功労選手賞」を受賞した。
現在は清水でアンバサダー兼教育事業部コーチとして活動している。
まさに功労という言葉が似合う、そのあまりに長い競技人生だった。それでも伊東氏は「もらっていいんかな、みたいな。でも本当にうれしいと思います。長い間、人にも恵まれたと思うし、運が良かった」
清水、甲府、長野、秋田、沼津とJ1からJ3まで経験した。すべて家族と一緒に移住。「妻からしたら誰も知らない土地にパッと連れて行かれ、色々と苦労はあったと思います。けど、僕の自由な感じを受け入れてくれて、本当にありがたかった」と家族への感謝の言葉を口にした。
伊東輝悦と言えば、1996年アトランタ五輪でブラジルを1-0で撃破する「マイアミの奇跡」で決勝点を挙げた。94年ワールドカップ(W杯)優勝メンバーだったロナウド、ベベットらを向こうに回しての歴史的勝利。競技人生最大のインパクトとして、今も語り継がれる。
あれから30年後の来年は、そのアメリカ(メキシコ、カナダとの3カ国共催)でW杯が開催される。
「日本代表は本当に強いなと思います。見てても楽しいというか、本当にすごい」
10月にはブラジルを3-2で撃破したことにも驚きを受けたようだ。
自身も1998年フランス大会でメンバー入り。ただ出場機会はなかった。02年日韓大会は負傷でアピールする場を逃し、メンバー入りはできなかった。
「確かに選手として一度はあのピッチに立つことができたら幸せだろうなとか、そういう思いはあります。ただ自分なりに精一杯やってこれたし、やったと思います」
そして長く現役生活を続けられた秘訣(ひけつ)を問われると「僕は本当にほどほどがいいんじゃないか、って考え方だったので。ほどほどに無理しすぎないよう、ただやらないと落ちてしまうので、その線を見極めないといけない。ほどほどに適度にストレスをかけて、それが僕に言えば長くできた1つだと思います。ただこれを他人に勧めようとは思わないし、それぞれの選手が自分で自分のやり方を見つけてほしい」と話した。