◆香港マイル・G1(12月14日、香港シャティン競馬場・芝1600メートル)追い切り=12月11日、シャティン競馬場 最…
◆香港マイル・G1(12月14日、香港シャティン競馬場・芝1600メートル)追い切り=12月11日、シャティン競馬場
最後まで攻め抜いた。引退レースとなるソウルラッシュ(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎、父ルーラーシップ)は、香港マイルに23、24年と参戦して4、2着。数々の経験を積んできたベテランは異国の地でも落ち着き十分。海外初参戦のエンブロイダリー、アーバンシックを先導する形で芝コースに姿を見せると、ひと足早く1~2コーナーでキャンターを開始。向こう正面でスピードがアップすると外、外を通りながら雄大なフットワークで6ハロンは79秒3。仕掛けられた直線では2ハロン22秒6をマークした。
池江調教師は「動きは良かったですし、いつもと変わらないソウルラッシュだなと。反応も息の入りも良かったと乗っていた助手も言っていました」と抜かりのない調整で万全の態勢が整う。現地時間11時過ぎから始まった枠順抽選会では11番ゲートに決定。「ゲート番は悪くないなと思いましたが、ヴォイッジバブルが(隣の)12番枠を引いた時に“これはまずいな”と思いました」と連覇を狙う当地のライバルの名前を出して意識した。
昨年のマイルCSでG1初制覇。今年のドバイ・ターフでは香港カップ4連覇がかかるロマンチックウォリアーを完封して世界を驚かせた。「ファンも多かったですし、声援に助けられてきたので何とか皆さんに喜んでもらえるように頑張りたい」。世界から警戒される遅咲きのマイラーが有終の美を飾る。(浅子 祐貴)