英メディアが報道…平均球速156.9キロも課題は制球力 ドジャースからFAとなっているマイケル・コペック投手の獲得に、ジ…

英メディアが報道…平均球速156.9キロも課題は制球力

 ドジャースからFAとなっているマイケル・コペック投手の獲得に、ジャイアンツが関心を示しているようだ。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が10日(日本時間11日)、地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者の報道を引用して伝えた。記事では、リリーフ陣の補強が急務となっているチーム状況を背景に、剛腕右腕を“お買い得物件“として注目している。

 コペックは今季、度重なる故障に苦しんだ。右肩や両膝の負傷で離脱を繰り返し、登板はわずか14試合にとどまった。わずか11回ながら防御率2.45、22.6%の割合で三振を奪った一方で、24.5%の割合で四球を与え制球難も露呈。それでも直球の平均球速は97.5マイル(約156.9キロ)を計測しており、記事では「健康維持と与四球を抑えることができれば貢献できる」と評されている。

 現在FAのコペックは2024年にドジャースへ移籍後、24回を投げて防御率1.13をマークするなどワールドシリーズ制覇に貢献した実績を持つ。かつての輝きを取り戻せれば、救世主となり得る存在だ。

 ジャイアンツは主力の救援陣が相次いで離脱しており、ランディ・ロドリゲス投手がトミー・ジョン手術で2026年シーズンを全休するため、ブルペンの整備が最重要課題。スラッサー記者も「ジャイアンツで7シーズン過ごしたタイラー・ロジャースがトレード期限でメッツにトレードされたので、試合終盤を投げられる中継ぎの補強が必須だ」と伝えていた。また守護神を務めていたカミロ・ドバルをトレード期限にヤンキースに放出したこと、ランディ・ロドリゲスの怪我、ライアン・ウォーカーが不振だったことにも触れていた。

 スラッサー記者はコペックについて「ジャイアンツは接触している」と報じ、右腕はお手頃価格で獲得できる可能性があるので「他球団にとっても興味深い候補」と分析した。同サイトのマーク・ポリシュク記者は、怪我明けであることから単年契約が濃厚としつつ「好成績を残せば長期契約を結べるので構わないだろう」と指摘。30歳を迎える来季、新天地で復活を遂げられるか。その去就に注目が集まっている。(Full-Count編集部)