山本はワールドシリーズ3勝でMVPに、歴史的な活躍と未だに多くの人々の心に残っている(C)Getty Images 歴史…

山本はワールドシリーズ3勝でMVPに、歴史的な活躍と未だに多くの人々の心に残っている(C)Getty Images

 歴史的な活躍となった。

 現在米フロリダ州オーランドで行われているウインターミーティングでは各球団の首脳、監督が集まって、今シーズンの振り返り、またオフの補強をめぐって様々な意見交換がされている。

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 そんな中、ドジャースとワールドシリーズを戦ったブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は会見の中でワールドシリーズで3勝と圧巻のパフォーマンスを見せたエース、山本由伸について言及。米メディア『Dodgres Nation』では指揮官が「彼がまだ疲れていることを願うよ」と、ユーモア交じりに圧巻のパフォーマンスをたたえたと伝えている。

 球界を代表する左腕、タイガースのタリク・スクーバルも山本のWSでの力投には感動したというコメントを残すほど、激闘から約1か月が経過した今となっても興奮の余韻は残っている。

 今季メジャー2シーズン目となった山本は先発ローテーションの柱としてレギュラーシーズンを30登板、12勝(8敗)、防御率2.49とチームをけん引。さらに圧巻だったのはポストシーズンのパフォーマンスだった。

 WS第2戦ではリーグ優勝決定シリーズに続き、2試合連続の完投勝利を達成。さらに延長18回の死闘となった第3戦では志願のブルペン入り。この場面でも舞台裏では野手登板も視野に入れたいたデーブ・ロバーツ監督に「ワールドシリーズで野手を投げさせるわけにはいかない」と強く訴えたとされる。結果的にこの試合では登板はなかったが、第6戦では6回96球を投げ、WS2勝目をマークすると、迎えた勝負の第7戦でも9回一死一、二塁のピンチから登板とフル回転となった。

 「中0日」の登板ながら、2回3分の2を投げ無失点でWS3勝目をマーク。デーブ・ロバーツ監督始め、大谷翔平も「世界一の投手」と称えるなど、ほかのナインからも称賛の言葉が止まらない事態となった。

 その山本の投球シーンを食い入るように自軍ベンチから見ていたシュナイダー監督、第7戦では主砲のゲレーロJr.も延長11回に山本からヒットを放つなど、悲願の世界一まであと一歩のところまで来ていただけに、悔やんでも悔やみきれないようだ。

 一方、チームは今オフすでにディラン・シース、日本ハムにも在籍していたコディ・ポンセと2人の投手を獲得。着々とチーム強化の道を歩んでいるとあって、雪辱を糧に来季どんな戦いぶりをみせるのか、注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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