「カーリング女子・ミラノ・コルティナ五輪世界最終予選、日本6-5ノルウェー」(10日、ケロウナ) 26年ミラノ・コルテ…

 「カーリング女子・ミラノ・コルティナ五輪世界最終予選、日本6-5ノルウェー」(10日、ケロウナ)

 26年ミラノ・コルティナ五輪出場枠1枠目をかけた女子決定戦が行われ、1次リーグ2位通過の日本代表のフォルティウスは同1位のノルウェーを下し、日本女子8大会連続五輪出場を決めた。

 前日の1次リーグ最終戦で敗れて初黒星を喫したノルウェーとの再戦。不利な先攻で迎えた第1エンドは相手の得点を1点にとどめた。第2エンドは複数点の好機でスキップ吉村紗也香のラストショットが短くなりかけたが、3人スイープでなんとかハウスに持ってきて2点を奪った。

 第3エンドはノルウェーが2点を奪うと、第4エンドは日本は1点。第5エンド、不利な先攻で相手に重圧をかけて1点スチールに成功。前半を4-3で折り返した。

 第6エンドは相手に1点を取らせて、第7エンドはブランクとした。

 第8エンドは1点を取り、第9エンドは相手に重圧をかけて1点を取らせて5-5の同点で最終エンドへ。優位な後攻で迎え、しっかりと点を取りきった。

 決まった瞬間、吉村は「やったー!」と声をあげ、全員で輪を作り、涙を浮かべながら歓喜の声をあげた。

 吉村にとっては5度目の五輪挑戦で、悲願の夢舞台への切符を掴んだ。前回北京五輪は代表決定戦で王手をかけながらもロコ・ソラーレに逆転負けし涙した。今回の代表決定戦でも何度も崖っぷちに追い込まれながらも這い上がり、最終予選進出を決めた。33歳がストーンに懸けてきた情熱が結実した瞬間となった。