「プロレス・スターダム」(25日、ベルサール渋谷ファースト) 若手主体興行「NEW BLOOD」で行われるフューチャー…

 「プロレス・スターダム」(25日、ベルサール渋谷ファースト)

 若手主体興行「NEW BLOOD」で行われるフューチャー王座戦の公開調印式が10日、都内で行われた。2度目の防衛を狙う王者HANAKOは、自身が指名した梨杏との同ユニット対決に際し、挑戦者に奮起を促した。

 リーダーの舞華が長期欠場中はユニット「E neXus V(イー・ネクサス・ヴィー)」をともに支え合ったHANAKOと杏里。8日の後楽園大会では、月山和香と3人でアーティスト王座に挑戦したが敗北。そのバックステージでHANAKOが突然、挑戦者に指名していた。

 HANAKOはユニットの発展を狙う上で「梨杏にはもっと強くなってもらわなあかん。だから私が梨杏を引き上げたい気持ちで今回のタイトルマッチを決めました」と説明した。

 舞華の欠場期間を振り返り「梨杏が成長できひんのはあんたと月山のせいやって言われてめっちゃ悔しかった。梨杏が負けてる姿を見てて、どうにかせなアカンと思って、自分なりにやってきたつもりだったんですけど。梨杏は話しかけても、あんまり目を見てくれないし、自分たちの思いが伝わってるのか、話を聞いてるのかすらもよく分からない。舞華に裏でごっつい説教をされても、はいの一言で終わり。どれだけ練習しても試合で全然生かし切れていない」と、生々しく不満を口にした。

 HANAKOは「そんな梨杏に私ができることは、もうこれぐらいしかないのかな。フューチャーの価値を上げたくて逆指名したわけでも、梨杏が自分からチャンスをつかんだわけでもありません。完全に私の情けでこのタイトルマッチ決まってんねん。もっとこの重みを梨杏には感じてほしい」と訴えた。梨杏は静かにうなずいていた。

 身長181センチのHANAKOと、150センチの梨杏。同門の凸凹対決で若手の成長を目指す。