J3のアスルクラロ沼津は10日、JFL2位・レイラック滋賀との入れ替え戦第2戦(14日・ホーム)に向けて練習を行った。…

 J3のアスルクラロ沼津は10日、JFL2位・レイラック滋賀との入れ替え戦第2戦(14日・ホーム)に向けて練習を行った。7日のアウェーでの第1戦は2―3で惜敗。勝利が絶対条件で、2点差以上をつけて勝てば90分でJ3参戦を継続できる。前節で11試合ぶりにフル出場した地元出身のMF鈴木拳士郎は「今年ラストなので、足をケガしてもいいくらい体を張ってプレーしたい」と意気込みを語った。

 チームの命運を左右する試合。滋賀県内初のJリーグ昇格を目指すレイラック滋賀に先勝を許した沼津だが、2017年から続くJ3の舞台を守るため、逆転への決意は揺るがない。鈴木は「勝つしかない状況がはっきりした。第1戦で相手の戦い方も分かったので、変えてきても対応していきたい」と語る。沼津は第1戦で3失点を喫したが、いずれもセットプレーから。「勝てない相手ではない」と前を向き、守備意識をさらに高めながらホームでの最終決戦に臨む構えだ。

  背番号8は沼津出身で、アスルクラロ沼津U―12出身の選手。トップチームには関西大、J3讃岐を経て2020年に完全移籍で加入した。「小学生の時からお世話になっていたクラブ。クラブを(JFLに)落としちゃいけないという気持ちは、みんなより強い」と話す。ホームで迎える第2戦は、地元サポーターの声援が背中を押す大一番。鈴木をはじめ、沼津の選手たちは最後まで勝利を信じ、全力でピッチに立つ。

 ◆沼津のJ3残留条件 ホーム&アウェーによる入れ替え戦の勝者は2試合の勝利数で決まる。第1戦を落とした沼津は第2戦の勝利が絶対条件。勝利数で並んだ場合は得失点差で勝者が決定する。沼津は2点差以上での勝利なら残留。1点差勝利なら得失点差でも並ぶため、第2戦終了後に前後半15分ずつの延長戦が行われる。それでも決着がつかない場合はPK戦で勝敗が決まる。