元巨人監督の堀内恒夫氏が10日、都内で行われた「週刊ベースボール創刊4000号祈念企画トークショー」に、ともにV9を支…
元巨人監督の堀内恒夫氏が10日、都内で行われた「週刊ベースボール創刊4000号祈念企画トークショー」に、ともにV9を支えたメンバーである高田繁氏、末次利光氏とともに出席し、当時の川上哲治監督、長嶋茂雄氏との思い出を語った。
堀内さんは「長嶋さんとは選手で9年、監督と選手で6年、監督とコーチで7年。計22年一緒にやって、仲人もやってもらった。ほんとは川上さんにやってもらう予定だったんだけど」と一悶着があったことを告白。
北陸遠征中に高橋一三投手が打たれ、続く試合で堀内さんも打ち込まれたことが川上監督の逆鱗に触れ、金沢から福井に移動する電車の中で非情通告を受けたという。
「川上さんがトイレに行った帰りに横に来て、もうおまえの仲人をやるのやめたって。そしたらウチの高校の監督が怒ってね。約束したのにやらねえのかって」
甲府商時代の菅沼八十八監督が川上監督に抗議し、ONのいずれかに仲人を頼むよう直談判したという。すると「川上さんが、長嶋さんに電話をしたら“あ~、いいですよ”って終わり」
一件落着かと思いきや続きがあった。
「仲人をやってもらったのはうれしかったけどね、悲劇だぞ、あんな人にやってもらったら。記者会見やったらね、俺たちには質問がない。新聞記者が質問するのは長嶋さんと、奥さんばっかり。俺と女房と2人で何してるんだってなったよ」。本来の主役であるはずの新郎新婦ではなく、初仲人の長嶋夫妻に注目が集まったと嘆き、観客を笑わせていた。