ソフトバンクの近藤健介外野手(32)が8日、労組・日本プロ野球選手会の第11代会長に就任することが決まった。広島の会沢…
ソフトバンクの近藤健介外野手(32)が8日、労組・日本プロ野球選手会の第11代会長に就任することが決まった。広島の会沢翼捕手(37)の任期満了に伴い、この日、大阪市内で定期大会を開催し、会長選挙を経て正式に承認された。
初代会長の中畑清氏から、原辰徳氏、岡田彰布氏、球界再編問題があった2004年には古田敦也氏が選手側の代表として交渉するなど、節目、節目で重要な役割を担ってきた。近藤は日本ハム時代にも選手会長を務め、現在は選手会の運営員として会沢会長を支えてきた。
現在、選手会とNPBの間では保留制度や、1軍のエクスパンション(球団拡張)など、多くの問題で議論を続けている。保留制度問題ではフリーエージェント(FA)権の取得年数について、現行制度で権利取得に国内で大学・社会人が7年、高校出身者は8年、海外で9年が必要。これに対して一律で6年に短縮を要望してきた。また、「もっと選手が1軍で活躍する機会を作って欲しい」と、1軍の球団数拡大を要望している。近藤新会長の手腕に期待が集まる。
退任する会沢会長は2021年12月に就任。当初から新型コロナウイルス禍の逆風が吹き荒れた中、プロ野球界の発展や選手の地位向上に尽力してきた。
また、一般社団法人日本プロ野球選手会の新理事長には広島・大瀬良大地投手(34)が選出された。
近藤のコメント「この度、会長に就任いたしました。今後の方向性で、選手が表に立ってしっかり選手の意見を交渉していく。その中で副会長3人と、12球団の選手会長、各球団の選手がより選手会としての議案であったり、問題点により感心を持ってもらえるような選手会にしていきたいと伝えた。僕含め3人でいいプロ野球になるように努めていきたい」