<浜松開誠館 赤き血のイレブン 4>第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国…
<浜松開誠館 赤き血のイレブン 4>
第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国初勝利を目指す浜松開誠館は、29日の1回戦で九州文化学園(長崎)と対戦(神奈川・U等々力、午後2時10分)する。日刊スポーツ静岡版では「浜松開誠館 赤き血のイレブン」と題して、チームの顔触れを連載する。
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スーパールーキーが中盤の守備を支えている。MF石川塔梧は1年生ながらボランチのレギュラーをつかんだ。全国切符をかけた県選手権決勝でも先発出場。「緊張した」というが、堂々としたプレーでチームの優勝に貢献した。入学からまだ8カ月。「自分がビックリしている」と自身も驚くほどの「スピード出世」を見せている。
本職はボランチで、豊富な運動量を生かしたプレーが特徴の1つ。「その中でも守備が得意だと思っている」。中盤でボールを回収し、確実にボールをつなぐ。ルーキー離れした安定感のあるプレーが評価され、今年10月の国民スポーツ大会では県選抜の一員として出場。全4試合に先発出場し、準優勝に貢献した。
石川は「自分にとってすごく大きな経験になった」という。普段はライバルチームとなる同年代の選手と共闘した経験で多くのことを学んだ。今夏の全国総体はサポートメンバーとして帯同したため、ピッチには立てなかった。あこがれの全国舞台では「誰よりも走って、誰よりもボールに食らいついて、最後まで全力で戦いたい」。浜松開誠館の次代を担う成長株は、全国のピッチでさらに飛躍する。【神谷亮磨】
◆石川塔梧(いしかわ・とうご)2010年(平22)2月4日、愛知県生まれ。小1からセントラル豊橋でサッカーを始め、中学時代はFC豊橋デューミランでプレー。170センチ、62キロ。右利き。血液型A。家族は両親、姉、双子の弟。