ヤクルトは5日、青木宣親ゼネラルマネジャー(GM)特別補佐(43)が、来年1月1日付でGMに就任すると発表した。球団O…
ヤクルトは5日、青木宣親ゼネラルマネジャー(GM)特別補佐(43)が、来年1月1日付でGMに就任すると発表した。球団OBで、米大リーグ7球団でプレーしたレジェンド。24年の現役引退後、40代前半の若さで指導者ではなく、GMに就任するのは異例だが、豊富な経験を生かし低迷するチームの再建に取り組む。また小川淳司現GM(68)は今年いっぱいで退任する。
日米通算2730安打を放った希代の名選手が、グラウンドの外から古巣再建に挑む。都内の球団事務所で会見を行った青木氏は「変えるところがたくさんあると思っている。正直、やりがいだらけです」とGM業へ抱負を語った。
球団は21年からのリーグ連覇後、直近3年間でいずれも5位以下。今季は57勝79敗7分けで借金22を抱え、優勝した阪神とは26・5ゲーム差の最下位に沈んだ。
来季は池山新監督との新体制となる。43歳の青年フロントは「GMとしてのミッションは、スワローズとしての礎を築くこと。常に優勝を目指す。強いスワローズを作っていければ」と言葉に力を込めた。
24年限りで現役引退し、今季はGM特別補佐として補強にも尽力した。将来の指導者としても期待は高いが、「コーチとか監督とか現場も興味はありましたけど、編成業務というのも興味があったので。1年間、やらせていただいて学ぶことも多かった。自分の経験も生かせることもあった」という。メジャー7球団に在籍した経験を持ち、「伝統のある球団、強いチームも弱いチームも行きました。経験を落とし込めれば」と意気込む。
今オフ、ポスティングシステムで大リーグ球団への移籍を目指す村上には「メジャーリーグで暴れてほしい」とエールを送った。その“穴”を埋めることは、自身にとって重要な仕事となる。「スター選手がいなくなれば、新たなスターが生まれる。若い選手はチャンス」と既存の選手には一層の奮起を促した。レジェンドOBにかかる期待は大きい。
◆青木 宣親(あおき・のりちか)1982年1月5日生まれ、宮崎県出身。43歳。現役時代は175センチ、80キロ。右投げ左打ち。日向-早大を経て2003年度ドラフト4巡目でヤクルト入り。ポスティングを使い12年ブルワーズへ移籍し、17年までメジャー7球団で774安打。18年ヤクルトへ復帰し24年引退。NPB1956安打、日米通算2730安打。