ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)が、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)でインタビューに…

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)が、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)でインタビューに応じた。

来年3月のWBCに出場することを表明した大谷翔平投手(31)の侍ジャパンでの起用法について、ロバーツ監督は「私の想定としては、打者としてのみ。DHのみであれば、問題ないと思っています」と打者専念での出場を想定していることを明言した。

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WBCに関するド軍ロバーツ監督の言葉には、多くの方向性が含まれていた。公式戦中、先発投手の登板日程など、うっかり間違えてコメントしてしまうケースは少なくない。ただ、基本的にウソをついたり、ごまかしたりすることのない正直な人柄。今回のコメントは、ド軍の基本方針の一端と言っていい。

大谷翔平投手(31)に関しては、基本的に「DH」専任。24年の右肘手術を経て、今季は「二刀流」として完全復活を遂げたとはいえ、来季も開幕からフルシーズンを投げ切れる保証はない。WBC開催中にも、投手としての調整メニューが必要でもあり、心身ともに負荷のかかる登板は懸念事項。登板の可能性はゼロではないだろうが、前回大会の決勝のような1イニングの限定登板以外は、DHでの出場となる可能性が高い。

今や絶対的なエースとなった山本由伸投手(27)は、東京での1次ラウンドではなく、ベスト8以上が出そろう米国ラウンド以降で合流する方向性が見えてきた。現時点では、来季開幕投手の最有力候補。キャンプイン以降、米アリゾナで調整を続け、準々決勝の前に、マイアミで合流。登板間隔、イニング、球数などを細かく設定したうえで、登板することになりそうだ。メジャー2年目で先発ローテとして期待される佐々木朗希投手(24)は、強化、調整が不可欠な状況でもあり、事実上の「出場回避」。24歳と若く、次回大会、ロス五輪への期待もあるだけに、ド軍からは、大谷、山本の2人が侍ジャパンの「金看板」を背負うことになりそうだ。【MLB担当=四竈衛】