◇フィギュアスケート ジュニアグランプリ(GP)ファイナル 第2日(5日、名古屋・IGアリーナ) 男子フリーが行われ、シ…

◇フィギュアスケート ジュニアグランプリ(GP)ファイナル 第2日(5日、名古屋・IGアリーナ)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム1位の中田璃士(りお、TOKIOインカラミ)が自己ベストの163・22点をマークし、合計も自己最高の249・70点を記録したが2位だった。2年ぶりのV奪還を狙ったが、ソ・ミンギュ(韓国)に6・21点届かなかった。

 キスアンドクライで点数を聞くと、中田は大粒の涙を流した。父・誠人コーチと中庭健介コーチになだめられながらリンクを後にした。「絶対勝つ」と強い思いで2年ぶりの頂点を目指したが、ジャンプのミスが響き逃げ切り失敗。「これが今の自分の全て」と悔し涙をぬぐった。

 冒頭の4回転サルコーは出来栄え点(GOE)で3・05点の加点を受ける会心の一本に。続く4回転―3回転の連続トウループも成功させ、流れに乗ったかに思えた。だが3本目の4回転トウループはジャンプの軸が乱れ、着氷でもバランスを崩した。その後の演技は「何も覚えてない」と頭が真っ白になっていたという。演技後には「勝ったと思った」と力強いガッツポーズも飛び出たが、「よく考えたらジャンプも良くなかった」と冷静に結果を受け止めた。

 次戦は2週後の全日本選手権(東京)。ジュニアながら昨年は2位に入った舞台で、今年は優勝を狙う。「全員倒して1位になる」と、GPファイナルにも出場する鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)、佐藤駿(エームサービス・明大)ら国内の強豪撃破を誓った。