【ワシントン(米国)4日=佐藤成】FIFA W杯北中米大会(来年6月11日開幕)の組み合わせ抽選会が5日(日本時間6日)…
【ワシントン(米国)4日=佐藤成】FIFA W杯北中米大会(来年6月11日開幕)の組み合わせ抽選会が5日(日本時間6日)に行われる。今大会から出場国枠が32から48に拡大。各大陸予選を勝ち抜いた国が4チームずつの12組に振り分けられる。最新のFIFAランキングによって初めて第2ポットに入った日本としては、対戦相手、移動などを考えると開催国の米国と同じD組が理想的になる。4日には日本代表の森保一監督(57)が現地に向けて出発した。
◇ ◇ ◇
いよいよ頂点への道筋が定まる。W杯北中米大会の組み合わせ抽選会を第2ポットで迎える日本代表の森保監督は「どんな結果になっても現実を受け入れたい。何が起きるか分からないですから」などとコメントを残して運命が決まる地へ出発した。
関係者によると、日本サッカー協会としてはポット1が米国のグループDが最適だと捉えているという。スペイン、アルゼンチンやブラジルなどの超強豪を回避できる上に、首位通過すれば1次リーグから決勝トーナメントにかけて比較的移動が少なく、時差なしで調整できる。
現在発表されているスケジュールに照らし合わせると、初戦こそカナダのバンクーバーだが、第2戦シアトル、第3戦サンフランシスコと南北の移動のみで予選を戦うことになる。1位突破ならば、決勝トーナメント1回戦が再びサンフランシスコ、16強がシアトル、ベスト8がロサンゼルスと西海岸で時差なく過ごせる。
現地邦人も多い地域で熱い応援も期待される。また放送時間的にも大谷翔平のメジャーリーグの試合のように、日本の朝方に行われるため、国内で盛り上がりやすい利点もある。
前回はスペイン、ドイツと同居する「死の組」も、優勝経験国2国を連破して首位で決勝トーナメントに進出した。今回は、ポット3、4にノルウェーやイタリアなどの強国が入ったとしても、出場国増加に伴い、3位チームの3分の2が次のステージに進むことができる。そう考えれば予選突破は当たり前。指揮官は2期目でチームの成熟度は増し、選手個々の成長も著しいだけに、初の8強入り、さらにはその先も夢ではない。