J1清水は4日、静岡市内で最終節・ホーム岡山戦(6日)に向け、一部非公開で調整を行った。FW北川航也は、秋葉忠宏監督が…

 J1清水は4日、静岡市内で最終節・ホーム岡山戦(6日)に向け、一部非公開で調整を行った。FW北川航也は、秋葉忠宏監督が今季限りで退任、さらに清水ユース同期のMF宮本航汰含む4選手が今季限りで退団することを受けて、「しっかり勝って勝ちロコで最高の送り出しができたら」と、思いを語った。

 北川と宮本はジュニアユース、ユースを経て2015年に水谷拓磨(現J2秋田)とともにトップチームへ昇格。切磋琢磨(せっさたくま)しながら、苦しい時期も乗り越えてきた仲。エースは「この年まで一緒にやれるのはなかなかないこと。支えになってくれたこともあるので寂しいし、彼自身も悔しいと思う」と胸中を明かした。岡山戦がそろってオレンジのユニホームを着る機会になる。「最後に一緒にプレーしたい気持ちはある」と話す。

 秋葉監督への感謝も口にした。昨季から主将を任された北川は「指名を受けたことで変われた自分がいる」と話す。指揮官就任後、J1で18試合6勝5敗7分け、J2では2季で37戦27勝3敗7分け。ホームでの勝利が増え、熱血漢としてサポーターを“ファミリー”と呼ぶ姿勢もあり、一体感が強まったと感じていた。最終節のチケットはすでに完売。「秋葉さんの人間性や、人を引きつけて引っ張っていく存在感は、少なからず自分もそうだし、選手たちが感じる部分があったと思う。スタジアムの雰囲気を変えてくれた一人だと思っています。いい雰囲気で勝ちたいと思っています」と、思いを強めていた。(伊藤 明日香)