米女子ゴルフの来季出場権を懸けた最終予選会が4日、5日間の日程で米アラバマ州マグノリアグローブGCで開幕する。米国を主戦…

米女子ゴルフの来季出場権を懸けた最終予選会が4日、5日間の日程で米アラバマ州マグノリアグローブGCで開幕する。

米国を主戦場にする渋野日向子(27=サントリー)は、この大会に4年ぶり2度目の出場。突然の首痛(ぎっくり首)で途中棄権した11月20日の日本ツアー、大王製紙エリエール・レディース第1ラウンド以来になる。来季の運命を懸けた大一番に、約2週間でどこまで体調が回復できたかが気になるところ。

この「Qシリーズ」と呼ばれる最終予選会は、5日間90ホールで争い、4日目72ホール後の予選落ち(昨年は65位までが通過)を切り抜け、最終ラウンドを終えた上位25人が、来季開幕時の「カテゴリー15」に入って序盤戦の出場が見込める。

ツアー4年目の今季、年間ポイント・ランキングで自己ワースト104位に終わった渋野は、80位以内のシードを喪失し、そして、100位以内の準シードも初めて失った。

渋野の101~125位でも、来季序盤戦の一定数の出場権「カテゴリー16」は与えられるが、より出場が期待できる優先順の高い、最終予選会での「カテゴリー15」を目指す。

3日、組み合わせが発表され、渋野は4日午前8時33分(日本時間同午後11時33分)の10番から、同組のフランス、韓国選手とスタートする。

22年から米女子ツアーに参戦した渋野は、その前年21年末以来の予選会出場になる。4日間開催だった当時は、古江彩佳が7位、渋野は20位で翌年の出場権をつかんだ。

今季はビッグスコアは出すものの、4日(2日)間通して安定感に欠ける傾向が強く、出場23試合で13度目の予選落ち。本人は「本当に一番ひどい1年だったと思う」と振り返った。

LPGA公式サイトでは、この戦いを勝ち抜けば「女子ゴルフ界最大の舞台でプレーするという夢を実現することになる」と紹介し、出場116人の中で、予選を勝ち抜いてきた選手や、ツアー優勝経験者の渋野らの名前も紹介。

日本勢では、渋野と同様に準シードも失った西村優菜(25)、米下部ツアーが主戦場の伊藤二花(にか、20)、今季の1勝を含め日本ツアー通算5勝の桜井心那(21)の4人が挑戦する。