関東大学サッカーリーグ1部の明大は3日、都内の駿河台キャンパスで、来季のJリーグ加入が内定しているMF島野怜(柏)、M…
関東大学サッカーリーグ1部の明大は3日、都内の駿河台キャンパスで、来季のJリーグ加入が内定しているMF島野怜(柏)、MF林晴己(鹿島)、FW真鍋隼虎(藤枝)、MF藤森颯太(山口)、MF三品直哉(鹿児島)のプロ内定者記者会見を開催した。柏への入団が内定している島野は「自分らしく、自分の色をどんどん出して食らいついていきたい。自分がレイソルの中盤を支えて勝利に貢献出来るようにやっていきたい」と意気込んだ。
183センチ、83キロの体格を誇る大型ボランチ。攻撃力と大学で成長した対人守備能力が持ち味で、4年時には背番号10を背負いながら主将も務めた。今年7月下旬に行われたSランスとの親善試合にも出場した21歳は「戦う部分は誰にも負けていないし、運動量も自信がある。そこを生かした攻撃参加と、守備で誰よりも早く戻ったりすることは自分の強み。そこを忘れずにやっていきたい」と自身のアピールポイントを語った。
同じく来季からの加入が内定している東洋大のDF山之内佑成は、一足早く柏に合流。ルヴァン杯決勝でも先発出場するなど、既にチームでも大きな存在感を放っている。ともに今季の大学サッカー界を沸かした同期の活躍に「シンプルにすごい」としつつも「悔しいという思いが強い」とも吐露。ただ、「誰かと比べること無くやっていきたい」と、決して焦るつもりはない。
チームは最終節前の時点で首位の鹿島と勝ち点1差の2位で優勝争いを繰り広げている。チーム内での競争も激しいが「自分にとっては大きな壁が色々とあって、苦しむ期間は多いと思うが、だからこそワクワクしている。それが全て自分の成長につながると思っているので、楽しみでしかない」と強調。ゼロからの挑戦、成長を軸に柏への入団を決めた島野にとって、これから始まる競争は待ちきれないものだ。
大学最後の1年はリーグ戦で3位。昨季は史上初の無敗優勝を経験し、強い覚悟を持って今季に臨んだだけに、好成績にも「納得いかないシーズンだった」と語る。だからこそ、6日から開幕する全日本大学選手権への思いは強い。「明治だからこそここまでやりきれた。この経験が出来たのも明治のおかげ。この4年間、色々なものを与えてもらい、プロになるという目標も達成させてもらったので、(最後に)何かを残せれば」と言葉に力を込めた。
また、後輩へは「自分を信じてやり続けること、どんな時も自分に負けないでやることが大事。4年間を通して分かったのは、結局諦めない人、諦めが悪くやり続ける人が最後は勝つということ。明治に入る人は能力も高いので、試合に出られない時とか色々な思いがあると思うが、やり続けることが大事。そこを頑張って欲しい」とエールを送った。