<2026年W杯組み合わせ抽選>◇5日(日本時間6日)◇米ワシントン2026年ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会の抽…
<2026年W杯組み合わせ抽選>◇5日(日本時間6日)◇米ワシントン
2026年ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会の抽選会は5日(日本時間6日)、米ワシントンで開催される。
初優勝を狙うポット(P)2に入った日本にとっての「死の組」は、可能性は低いながら、多くのメディアに指摘されている「アルゼンチン」「ノルウェー」「イタリア」の組み合わせなのは間違いない。
その中でも本来、最も対戦を避けたいのが、P1に入る前回優勝のアルゼンチン。南米予選1位通過という圧倒的な力は、このP1の12カ国で最も強い。
過去1勝6敗と大きく負け越すアルゼンチンと対戦すれば、親善試合で初勝利した2010年10月以来の対戦。日本が初めて出場した98年W杯フランス大会1次リーグ初戦の相手も同国で、世界的FWバティストゥータに決勝点を奪われ、0-1で敗れた。会場で取材した記者は、失点後に顔をゆがめた井原正巳の表情が忘れられない。
その当時同様、スターFWのメッシがいるアルゼンチンは強く、2連覇を狙う優勝候補筆頭であり、前回大会で日本がドイツ、スペインという優勝経験国を破った再現は、至難の業だろう。
ただ、10月の親善試合でブラジルを初めて破ったように、日本が前半に圧倒されても、後半に修正できる能力はついた。森保監督が現役時代、代表デビューとなったのが92年5月のアルゼンチン戦。最強の相手だが、日刊スポーツの見出しに「森保の奇跡」が踊るのも、目に浮かばないわけではない。
P3からは怪物ハーランドのいる予選8戦全勝のノルウェー、P4は欧州プレーオフを勝ち抜いた場合のイタリアが入れば「死の組」になる。
従来は各組2位までが1次リーグ突破だったが、3位でも全体で8チームが通過できる48カ国参加の新生W杯。日本が98年大会から格段に強くなり、心にも少し余裕ができたのか、死の組を避けてほしい反面、見てみたい組であるのも正直なところだ。【横田和幸】