J1の京都は3日、京都・城陽市内で約1時間半の公開練習を行った。6日のリーグ戦最終節では、神戸と対戦(サンガS)する。…
J1の京都は3日、京都・城陽市内で約1時間半の公開練習を行った。6日のリーグ戦最終節では、神戸と対戦(サンガS)する。現在順位は3位。勝てばJ1でのクラブ過去最高順位(5位=2002年)を更新することとなる。この一戦に向け、曺貴裁(チョウ・キジェ)監督は「最終的に上位を争う戦いで神戸とやれるというのは、関西ダービーとしてもふさわしい最終戦になると思っている。結果だけでなく、内容という意味でも見応えのある試合にしたい」と、気合を入れた。
神戸とは第3節以来の対戦となる。2月26日の敵地での試合では、1―1で引き分け。強度が高い両チームで激しい試合展開を演じた。最終戦を前に、敵将の吉田孝行監督は今季限りでの退任を発表。「チーム全体でそういうムードでやってくると思う」と、現体制ではラストゲームとなる神戸の圧力にも警戒した。
今季、クラブ最長の4季連続となるJ1を戦った。「新しい景色を見に行く」と掲げ、一時は首位に立ち、優勝争いも演じた。指揮官は「J1でゲストというか『やれるかな』と思ってやっている選手が『やれる』と思うには時間が必要だったと思う。1年でも、2年でも難しかった。3年、J1にいることによって生まれた今年の感覚は、僕も選手も違ったと思う」と連続してJ1で戦い、得た手応えを明かす。
初優勝には届かなかったが、大きなステップは踏んだ。その事実はあるが、曺監督は「みんなに『いいシーズンでしたね』と言っていただけるが、正直そういうふうに思えない自分がいる」と満足感はない。「もっともっと詰めていけば良かったなと感じるところもあるし、優勝を逃した鹿島戦のワンプレーも、自分がもっと高いところを選手に示し続ければ、ああいうことが起きなかったのかなというのもある。そういうものを自分としても積み上げていくしかない」。来季、さらなる高みに到達するための戦いはもう始まっている。クラブとして躍進した今季を、3位という形で締めくくる。