「ボクシング・95キロ契約8回戦」(3日、なんでもアリーナ) 前日本ヘビー級王者の但馬ミツロ(31)=TMK=が1回1…

 「ボクシング・95キロ契約8回戦」(3日、なんでもアリーナ)

 前日本ヘビー級王者の但馬ミツロ(31)=TMK=が1回1分57秒TKOでムサ・ンテガ(32)=ウガンダ=に圧勝し、再起戦を飾った。

 5月にハーバート・マトヴ(ウガンダ)に敗れてプロ2敗目を喫した但馬は、10月1日付けで亀田ジムから元世界2階級王者の亀田和毅が所属するTMKジムに移籍し、心機一転のリング復帰となった。ハードな練習で追い込み、約25キロの減量を決行。プロキャリア最軽量となる94・8キロまで絞って試合に臨んだ。

 減量の効果は大きく、パンチ力は失うことなく、本来の切れを取り戻した。左フックで豪快にダウンを奪うと、再開後に連打で仕留めた。「TMK、和毅さん、金平会長、たくさんの方のサポートのおかげでプロになって一番いいコンディションできた」と感謝した。

 今回は婚約者で元東洋太平洋女子ミニマム級王者の千本瑞規さん(31)が初めてセコンドについた。「僕のフィアンセの瑞規のセコンドデビューを勝利で飾ることができて最高です」と喜びを分かち合った。瑞規さんも「ほっとしました。自分の試合よりも緊張しました」と勝利をかみしめた。

 但馬は「僕はもう無敗じゃない。だけど負けて立ち上がる。それも人生の一番大事なところ。だから僕はまだまだ頑張るし、日本のボクシングの重量級という未開拓の地を、僕が代表として突き進みます」と力強く宣言した。