J1柏は3日、最終節の町田戦(5日・三協F柏)へ向けた調整を非公開で行った。首位の鹿島とは勝ち点1差。逆転優勝には勝利…
J1柏は3日、最終節の町田戦(5日・三協F柏)へ向けた調整を非公開で行った。首位の鹿島とは勝ち点1差。逆転優勝には勝利が求められる中、MF久保藤次郎は「鹿島のことを気にせず、自分たちは町田のことを倒さないといけない。町田には前期にボコボコにされているので、勝って終わることでいい締めくくりになる。まずは勝って、シーズンを終わることを目標に頑張っていきたい」と意気込んだ。
9月12日の神戸戦から右足の肉離れにより離脱していたが、前節の新潟戦(3〇1)で約2か月ぶりに復帰。しばらく戦線から離れていたことから「ボールタッチとか、フィーリングが久しぶりの試合だったのであまり良くなかった」とゲーム勘での課題を挙げつつも「久しぶりに試合に戻って来られて楽しかった。1試合、あそこでやれたか、やれなかったかでは全然違うと思う。オフを挟んで今日の練習も気持ちよく出来た。もう問題ない」と強調した。
移籍で加入した今季は開幕から右ウィングバックの先発として定着し、離脱もありながら7得点4アシストを記録。7月には東アジアE―1選手権へ挑む日本代表にも選出された。離脱期間はDF山之内佑成ら、新たな戦力の台頭で不安もあったというが「新たな競争をしていくチームがより強い。自分もそうやってJ1まではい上がってきた」。21年に当時J3の藤枝でキャリアをスタートし、日本代表まで駆け上がった強い精神力で乗り越えた。
「これだけ完成度の高いチームでタイトルがないと悔しい。(2位は)サッカーファンにもいつか忘れ去られてしまう。もし優勝できれば、後で振り返ってレイソルという文字があった時、『あの時のリカルドのチームか』となるか、ならないかでは違うと思う。いいシーズンを過ごしたからこそ、タイトルを取りたい気持ちは強い」と久保。最終節での逆転優勝は、1ステージ制では過去に4例。2005年のG大阪、07年の鹿島、13年の広島、17年の川崎に続き、攻撃的で主体的なサッカーを掲げリーグを席巻した25年の柏の名前を歴史に残す。