J1清水の反町康治GMが3日、クラブハウスで報道陣の取材に応じ監督交代の理由について説明した。クラブは先月29日、秋葉…

 J1清水の反町康治GMが3日、クラブハウスで報道陣の取材に応じ監督交代の理由について説明した。クラブは先月29日、秋葉忠宏監督の今季限りでの退任を発表。後任は関係者によると、神戸の吉田孝行監督が最有力となっている。

 秋葉氏は23年にヘッドコーチとして清水入りし、同年途中から監督に昇格。下位に低迷していたチームを立て直し、一時は2位まで浮上させた。同年の昇格はプレーオフの末に逃したものの、翌24年はJ2優勝。続投した今季も勝ち点44の13位でJ1残留を確定させた。ただ、開幕前に目標に掲げた10位以内は果たせなかった。反町GMは「秋葉監督の尽力には感謝してもしきれない」としつつも「同時にクラブはより高みを目指して突き進むことを考えないといけない。エスパルスの将来を見据え、強化部内で何十時間もかけて議論してきた。改革には痛みを伴う」と強調した。

 また監督だけでなく、1日には依田光正コーチら4人の首脳陣の今季限り退任を発表。選手でもMF乾貴士らベテラン勢の退団が決まっている。「リテンション(保持)するところとリノベーション(改修)するところが細部にわたってある。1年間の働き、今後の像を考えた時に決断をしないといけない。これも何十時間も考えたことで、決して年齢や金額(が判断材料)じゃない」と説明した。

 後任の人事については「最後が終わるまで(公式な)コメントは控えさせてもらう」と明言はしなかった。残すは6日のホーム・岡山戦のみ。約3年間続いた秋葉政権に終止符が打たれ、オレンジ軍団はより上位を目指す新たなフェーズに突入する。