◆フィギュアスケート グランプリファイナル(4日開幕、名古屋・IGアリーナ) 前日練習が本番会場で行われ、2年連続3度目…
◆フィギュアスケート グランプリファイナル(4日開幕、名古屋・IGアリーナ)
前日練習が本番会場で行われ、2年連続3度目出場の佐藤駿(エームサービス・明大)が調整した。ショートプログラム(SP)の曲をかけ、冒頭の4回転ルッツを着氷させるなど、ミスなくまとめた。「コンディションはすごくいい。氷の感触も徐々につかめているので、明日の本番でいい演技ができるようにやっていきたい」と表情を引き締めた。
先月のNHK杯後は練習の強度を落とし、スピンやステップを重点的に磨いた。2週前からは4回転ルッツなどジャンプを多く跳び、質を上げる練習を行ってきた。これまでは右足首のケガの影響で衝撃波治療や痛み止めを服用していたが、NHK杯後から痛み止めが不要となった。足の状態を考え3~4日、オフを取ったことが奏功した。「もう(痛みは)気にならなくなっている」と万全の状態で今大会に乗り込んできた。
来年2月のミラノ・コルティナ五輪選考に関わるGPファイナル。2週後には全日本選手権も控え、「いい流れで行きたいので、そういった試合にしたい」と目標を語った。ファイナル2連覇中のイリア・マリニン(米国)や、北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)ら強豪がそろう。「ほかの5人からたくさんの刺激をもらって練習していた。自分も戦っていけるように、たくさんの武器を見つけたい」と意気込んだ。